わたしが社会保険労務士をめざしたのは、
自分自身や自分の身近なところでの体験や実感から、
どんな人でも健康で生き生きと能力を発揮できる職場、
万が一、病気になってもその人が望めば働くことができるような社会、
子育てと働くことが両立できるような職場と社会を作っていきたいと思うようになったからです。
いま、日本の至る所で、
「仕事で身体をこわした」
「病気で仕事をやめたが生活がたちゆかない」
「パートでいつ切られるかわからないから子どもも作れない」
等々の深刻な現状があります。
そうしたことが背景にもなっているのか、子どもをまきこんだ悲惨な事件も最近あとをたちません。
胸が痛む思いです。
実はわたし自身が病気で仕事をやめた経験があります。
普通に仕事をしていたある時、「どうも最近調子が悪い」と病院を受診して血液検査を受けたところ、「肝臓の数値が悪いから即入院しなさい」と告げられ、入院、治療へ。いわゆるB型肝炎でした。
さいわい治療がうまくいき、今は健康に生活できていますが、
一時期は「働けないで、高い治療費も払って、自分の居場所は一体どこにあるのだろう」と落ち込んだ時期もありました。
しかし、そうした経験がそれまでの”仕事一筋”の生き方や働き方を見直す良いチャンスにもなりました。
数年前には子どもに恵まれ、社労士の資格取得のための勉強やバイトをしつつ、「主夫」として子育てが中心の生活を送ってきました。
そんな中で、子育てや病気があっても生き生きと働けるような職場や社会を作っていきたい、自分もそのために貢献したいと思っています。
2010年12月 記
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